また、チェスタートンの名作『ブラウン神父の無智』では、主人公のブラウン神父に、「木の葉を隠すにはどこに隠す?それは森の中に隠すのがいい。小石を隠すのはどこがいい?それは砂浜に隠すのがいい」という名言を吐かせています。ところが現代の日本は、女性もそれなりの社会的ステータスを自力で獲得することができるようになりました。そうなれば男女は対等ですから、女性がお化粧をするように、男性もお化粧するのも不思議ではありません。また、かつてのように、男性の筋肉の力が女性から期待されることもほとんどありません。もちろんゼロになることはないでしょうが、筋肉の力がさほどサバイバルのために役立つことはないわけです。髭(ひげ) を生やしているとか、すれ違ったときになんとなく男くさい匂いがする、あるいは肩幅がガッシリして頼もしい感じがする、ジャンパーにGパン姿といった男くささが女性にとって魅力だった時代は明らかに変わってきています。これらはいずれも、自分には筋肉的な力がある、だからあなたを養うことができるぞというのをPRする手段でもあったわけですが、いまでは、別に養ってもらう必要はありませんよということになっているのです。あなたはここで→出会った人に対して、自分の理想を演じずに本当の自分をぶっちゃけられますか?つまり、女性の社会進出がすすむ現代では、かつてのように女性が男性に保護され、養ってもらう必要性が低下したからこそ、女性のほうとしてもサバイバルのために男性的特徴を強く備えている男性を求める理由が希薄になるのです。

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