叱られた経験がないということは、社会的な訓練を受けたことがないということです。社会的な訓練の伝統がある会社のOLになって厳しい上司にしごかれれば、多少は行動も変わってきますが、そういう女性はやはり少ないわけです。そのため、いまの女性には怖いものは何もないといっても過言ではありません。その結果、性的な意味での恥じらいはもはや存在しなくなってしまったのです。実をいうと、かつては、性的な恥じらいがある程度なくなり、性的なことを歯に衣着せずに話せるという中年女性特有の資質が、〃仲人バアサン“として若い人たちの「配偶行動」を助けてきたのです。夫婦間で問題が出たとき、複雑であればあるほど解決に時間が掛かります。そうならない為にも、ここで→相性が合う素敵な結婚相手を見つけましょう。しかし、これは社会が固定している時代の話です。最近のように、価値観が流動的になっていると、そうしたこともせず、ただただ図々しい面だけが目立ち、始末が悪いということにもなりかねません。また、彼の風貌(ふうぼう) はアメリカの西部劇に出てくるような流れ者をイメージさせます。フランチェスカが彼の体や筋肉の動きに鮮烈なエロティシズムを感じたのは、こうした肉体的資質を備えた男性には、女性の古層に訴えかける魅力があるからでもあるでしょう。以上のことからもわかるように、女性の不倫願望は、現在自分がパートナーとしている男性に満たされないという欲求のあらわれでもあるのです。もちろん、不満の中身は人それぞれ違いますし、満足の度合いも千差万別です。ですから、たとえ経済的に何不自由ない暮らしをしていたとしても、一見幸福な結婚生活を送っているように見えても、自分の夫がどんなに真面目な男であったとしても、自分のパートナーである男性に何かしら満たされないという欲求があれば女性は不倫をするのです。

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